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お金のことを学べるオススメ映画「億男」

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「億男」という映画をご存知でしょうか?

お金のことを映画で学べるっていいなって思うけど、お金に関する映画って退屈そう。っていう方に大変おすすめの映画です。

約2時間の映画ですが、「お金とは何か?」を考えさせられるような内容でした。

以下は予告になるのでよかったら見てみてください。

以下あらすじ

兄の借金の肩代わりをしたことで、妻とは別居し家族がバラバラになってしまった一男は、借金返済のために昼は図書館司書、夜はパン工場で掛け持ちで働いている。ある日、一男は3億円の宝くじが当選し億万長者となり、借金返済に夢膨らますが、ネットを覗くと大金を手にした人の悲劇ばかりが目につく。不安に駆られた一男は、大富豪となった学生時代の友人、九十九のもとを訪ねる。15年ぶりの親友との再会に一男はすっかり酒に酔ってしまう。しかし、酔いつぶれた一男が目を覚ますと九十九は3億円とともに姿を消していた。一男は九十九の行方を追いながら、大金をめぐり家族や友情のあり方を探していく。

wikipediaより引用

原作について

 「億男」は映画プロデューサーで小説家の川村元気による長編小説を原作に2018年に公開された映画です。

雑誌『BRUTUS』(マガジンハウス)での連載を経て、2014年10月15日にマガジンハウスより刊行された。2015年(第12回)本屋大賞第10位入賞作。2018年には56万部を突破し、小野大輔主演・ナレーションによる「オーディオブック付き スペシャル・エディション」が限定発売された。

キャストも豪華

監督:大友啓史

脚本:渡部辰城 大友啓史

原作:川村元気「億男」

出演:佐藤 健 高橋一生

黒木 華 池田エライザ / 沢尻エリカ 北村一輝 藤原竜也

など今を代表するキャスト陣も豪華です。主演の佐藤健と高橋一生はこの映画で初めて共演を果たしたそうですよ。

以下はネタバレになります。

「億男」をみた感想

ある日突然宝くじで3億円が当たるというなんとも言えない夢見たいなところからがスタートになります。もし実際に3億円当たったらどういう気持ちになるだろうと感じながら見ていました。宝くじが当たった人がもらう冊子をもらっていたり、宝くじが当たった人の末路という記事をネットで検索しているのも主人公である一男の気持ちを感じながら見ていました。

3000万円の借金があって妻と子供にも逃げられるというような状況の中で3億も手にしたら果たしてどうなるか想像もつきません。

実際に手にしたことのない人にこんな大金が手に入ることなんて想像できないですよね。九十九が3億円を持ち逃げしてからの一男は九十九を疑いながらも元バイカムの経営陣に様々な角度からお金に関する価値観を教えてもらう形になるのですが、お金にまつわる話ってかなり怪しい感じになりますよね。実際に出てきた人たちからは怪しさが全面的に出ていたりとかなり嫌な気持ちになりました。日本ってお金の話をするのはタブーなとこあるのでそれがこの映画にも反映されているのかな。

ただ、最初は一男も疑いながらも友人の九十九を信じていて最終的に九十九が一男にお金とは何かを教えてくれる講義だったと知った時の大どんでん返しはものすごくホッとしました。

15年会っていないけど大学からの友人だから何か理由があるに違いない。それを信じる一男と九十九の友情、そしてお金とは何かかなり考えさせられて終わった後はしばらく僕自身も考えさせられました。

まだまだ僕にその答えははっきりとはわかりませんが、お金が無いせいで自分の本当の気持ちに言い訳をする人生にはしたくないってことですね。そしてお金に振り回されない人生にすると心に決めました。

見る人それぞれによって解釈は変わるかと思いますが本当にお金のことを考えさせてくれる良い内容なんじゃないかと僕はお思います。

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元ネタがある?!

映画中で大学時代に落語研究会に入っていた一男と、九十九ですが、それには意味があったようです。僕は最後までわかならなかったですが、2人がモロッコ旅行に行った時に聞いていた

時に聞いていた落語の「芝浜」というお噺の現代版みたいですね。

芝浜あらすじ

主人公は、魚屋稼業の勝五郎さん。通称うおかつ。天秤(てんびん)棒を担いであちこちの町内を売り歩くのが商売です。ところがこの男、酒が大好きで長らく仕事に行かなくなってしまった。

そんな冬のある朝、女房が嫌がる男を起こしてようやく魚河岸に行かせます。寒い中、しぶしぶ出ていった男が河岸に着くと、まだ刻限が早かった。

「時を間違えて起こしやがった。戻るのもナンだし、浜にでも下りてみるか」

芝の浜に出て、朝日を拝んだり海水で口をゆすいだりして、タバコを一服。ふと海中に何かを見つけて拾いあげてみると、革の財布。中を見てみると大金が入っていたから、もう仕事どころじゃない。慌てて家に持ち帰って、女房とふたりで金勘定が始まります。

「いくら、ある?」

「四十二両」

「そうか、うわっはっは!」

亭主はさっそく友達を呼び集めて、飲めや歌えのドンチャン騒ぎ。もちろん今後一切仕事に行く気なんかはありません。なにしろ大金があるんだから働かなくたっていいんだ。飲んで笑って寝てしまう。

その翌日。女房が、亭主を起こします。

「おまえさん、稼ぎに行っておくれ」

「昨日芝の浜で拾った金があるだろう」

「拾ってないし、仕事にも行ってないよ。そんな夢でも見たのかい」

女房はウソをついて、亭主が金を拾ったことをすべて夢のせいにしてしまいました。押し問答の末。

「そうか、夢か。金を拾ったのが夢で、散財したのは本当ってことか。すまねえ。俺が悪かった。もう二度と酒は飲まねえ。勘弁してくれ」

勝五郎はすっかり心を入れ替えて仕事に精を出します。

そして数年の月日がたった、大みそかの夜。すっかり羽振りがよくなった魚屋夫婦が、除夜の鐘を聞きながら福茶を飲んでいます。もう昔のように借金取りを怖がることもない。穏やかな年の瀬です。そこで古い革財布を持ち出す女房。

「この財布に見覚えはない?」

「そういや、昔こんな財布を拾った夢をみたことがあったっけ」

「夢じゃなかったんだよ。あたしがウソをついていたんだよ」

当時、大家さんに問い詰められて、拾った金を着服したら罪に問われるからと仕方なく奉行所に届けて、と涙ながらの打ち明け話がはじまります。

「こんなに長い間、俺をだましてたのか!」

「ごめんね。だってあの頃のあんたは」

話を聞かされるほどに、亭主はかつての自分のふがいなさを思い出し、また女房の深い愛情に心を打たれます。

「いや、俺が悪かった。いいから、もう手を上げてくれ」

「怒ってないの?」

「おまえは出来た女房だ。礼を言うのはこっちの方だ。ありがとう」

夫婦の間にはわだかまりも隠し事も、もうありません。

「おまえさん一杯飲む?」

「よし、飲もう」

久しぶりの酒を目の前して、勝五郎がぽつりとひとことつぶやいて、幕となります。

最後に

お金というキーワードから映画「億男」を見て、その元になった芝浜を聞いて見ました。お金というものはその背景には歴史、戦争、宗教などあらゆるジャンルのものが関わってきます。

落語も昔は全く興味がなかったが、お金というキーワードから興味を持つようになりました。興味のあるキーワードから派生していくとどんどんジャンルも幅も広くなっていきます。

そんなことに気づけたのは、お金というものにただ興味を持つようになったからです。映像で見ることのできる映画は興味を持つためのきっかけになりやすいです。

今回はお金というものですがこれをきっかけにお金に興味を持っていただき、自分の人生にとって必要なお金のことを学ぶきっかけになっていただければと思います。

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