こんにちわ。ダイキンです。
バビロンの大富豪は、古代バビロニアの大富豪の教えが書いてある古典的名著です。
お金の本は数あれど、この本以上に本質をついている内容はないです。
今ある世の中にあるお金の本はそのほとんどが「ノウハウ」に特化した本ですが、この本はお金持ちになるための「マインド」中心です。
ですが、ここに書いてあることをコツコツ実践していけば間違いなくお金持ちになれると確信して僕自身も実践しています。
まだ読んだことのない人のためにも、簡単にまとめていきます。
あらすじ
かつて存在した古代バビロニアは繁栄と富の象徴とされていた。
バビロニアは黄金で溢れているが、その一方で奴隷などの制度もあり、貧富の差が広がりも拡大していた。
そこに住むはバンシアは戦車職人として働いていた。しかし、朝から晩まで一生懸命働いてきたが、なかなか楽にならないことに不満を抱えていた。
- どうして自分たちは貧乏なのか
- どうやったらお金持ちになれるのか
この悩みを解決するために友人のコッポとともにバビロニア大富豪であるアルカドにその秘訣を聞きに行く所から物語が始まる。
バンシアを見込んだアルカドは、バビロニアの様々な人のエピソードとともに「富をもたらす7つの知恵」を授ける。
その知恵は、かつて奴隷だったアルカドが自ら実践体験して学んだ黄金をもたらすための法則であった。
その知恵を授かったバンシアはその後果たしてどうなるのか?
富をもたらす7つの知恵
- 第一の知恵「財布を太らせることから始めよう」
- 第二の法則「自分の欲求と必要経費とを混同するべからず」
- 第三の法則「貯めた資金は寝かさずに増やす」
- 第四の法則「損失という災難から貴重な財産を死すべからず」
- 第五の法則「自分の住まいを持つことは、有益な投資と心得よ」
- 第六の法則「将来の保証を確実にすべく、今から資金の準備に取りかかるべし」
- 第七の法則「明確な目的に向かって、自己の能力と技量を高め、良く学び、自尊心を持って行動すべし」
アルカドがバンシアに授けた七つの知恵は、一度読めば言葉自体は難しくないです。
しかし、これらの言葉を自分ものにし、生活レベルまで落とし込むことができるのはほんの少数だと感じています。
僕なりにこの7つの知恵の解釈をそれぞれ書いていきます。
第一の知恵「財布を太らせることから始めよう」
第一の知恵では、将来の家族ややりたいことのために、常に収入の1/10を貯蓄に回すことが大事であると言っています。
これはわかりやすいですね。
余ったお金を貯金に回すという方もいるかもしれませんが、やらない月があったりする可能性もありますし貯金額も安定しないですね。
1/10が最低ラインなので、自分の中でルールや比率を決めて、生活レベルを極端にしてストレスにならない程度に貯蓄に回していくと良いでしょう。
どんな時にでもこのルールを徹底する事で、支出の見直しをしたり、無駄のものを省いたりとだんだん貯金が当たり前の体質になっていきます。
僕のオススメはネットバンキングを利用しての先取り貯金です。
他にも会社の財形貯蓄などもありますし、自分にあった貯金方法を選ぶといいですね。
その貯金は目的にもよりますができれば将来に備えて引き出せるといいかもしれません。
第二の法則「自分の欲求と必要経費とを混同するべからず」
住宅などの必要経費と、たとえばお菓子などおもちゃ、おしゃれな洋服など、必要ではないけど欲しいものってあると思います。
これらは後から振り返ってみると必要なかったと思うことも少なくありません。
第一の法則を徹底しながら、無駄を無くしていくことが重要になります。
以前の記事でもとりあげましたが、あまり考えずに物を購入するのが当たり前になってしまうと、いつの間にか支出は収入の額まで膨張してしまうという法則があります。
今の時代は時に無駄なものだらけなので実はほとんど必要なものってないかもしれません。
物で満たされる幸せもあるとは思いますが、そういった生活をしている人の中で真のお金持ちはいないと思ってます。
第三の法則「貯めた資金は寝かさずに増やす」
貯金をすることはとても大事なのはわかりましたが、それだけでは不十分です。
なぜならお金は貯金をしているだけでは増えていかないからです。
現代ではさらにインフレや手数料などもあるので、銀行に預けておくだけでは価値が下がってしまいますからね。
ある程度貯まったお金はしっかりと投資しお金に働いてもらいましょう。
ただし、現代の特に日本の金融商品はあまりリターンが見込めませんので注意が必要です。
金融機関はあなたの財産を狙っていますからね。特にネットに書いてあることの信憑性なんてわかりませんからね。
第四の法則「損失という災難から貴重な財産を死すべからず」
お金を持つと誰しもが、それを増やそうと必死になって、甘い話や詐欺にあることがあります。
まとまった金額がなくならないように、少ない金額からそうした災難から貴重な財産を守る術を身につけましょうといった意味でしょうか。
最近では、老後にまとまった現金を手にした老人が金融機関に投資させられて減ってしまったというようなニュースも良く見かけるようになりました。
そうしたことがないように、まだまとまったお金がないうちからたくさん勉強しておきましょう。
ほとんどの方がお金を失ってから初めてその大切さに気づきますし、本の中でも教訓として書かれています。
そんなことのないように今のうちから学んでおきましょう。
第五の法則「自分の住まいを持つことは、有益な投資と心得よ」
自分の家を手に入れることは投資と言えるとこの本ではいっています。
家を持つことで心が満たされたり、自尊心が保たれるという理由です。
ただしこれには注意が必要で、現代ではシェアリングサービスに代表される物を持たないことを重視するようになっていくような気がしています。
また、住宅を購入することで生活レベルを必要以上に上げてしまう可能性があるため、将来のことをしっかりと考えた上で購入しないと投資にも消費にもなり得るということを付け加えておきます。
第六の法則「将来の保証を確実にすべく、今から資金の準備に取りかかるべし」
今やりたいことや購入したいものがあるからといって、将来への貯金を怠ってはいけないということでしょうか。
誰しもが今したいこと、買いたいもので溢れています。特に現代ではそれらの誘惑が多いです。
だからと言って、目先の欲のために動いていては、将来のことは誰も担保してくれません。
少なくとも第一の法則通りに今から、将来に必要な資金の確保する分を残しておきましょう。
第七の法則「明確な目的に向かって、自己の能力と技量を高め、良く学び、自尊心を持って行動すべし」
仕事を頑張るのはとても大切です。
その仕事に情熱を持って能力を高めたり技術をみがいたりすることはとても大事なのは多くの方が理解しています。
しかし、現代では仕事というよりは生活のために仕事をしている人の方が多い気がします。
なかなか仕事にやりがいを見出せずだらだらと仕事をしている人も多いですね。
もしそうであればまだ天職にあっていないだけかもしれませんよ。
ただし、生活のために資金は必要なので、いきなり辞めるのではなく、第一の法則をやりつつ、将来の担保を保ちながら探していくのが良いのかなと個人的には思います。
どっちにしても、将来どういうライフスタイルを送りたいかによってもかなり変わってくるので解釈に迷われるところかと思います。
5つの黄金法則
法則1. 家族と自分の将来のために収入の十分の一以上を蓄える者の元には黄金は自らを膨らませながら喜んでやってくるだろう
法則2. 黄金に稼げる勤め先を見つけてやり、持ち主が群れを膨大に増やす羊飼いのように賢明ならば黄金は懸命に働くことだろう
法則3. 黄金の扱いに秀でた者の助言に熱心に耳を傾ける持ち主からは黄金が離れることはないだろう
法則4. 自分が理解していない商い、あるいは黄金の防衛に秀でた者が否定する商いに投資してしまう持ち主からは黄金は離れていくだろう
法則5. 非現実的な利益を出そうとしたり謀略家の甘い誘惑の言葉にのったり己の未熟な経験を妄信したりする者からは黄金は逃げることになるだろう
物語の中で、大富豪がその息子を自分の相続人にふさわしいかを学ぶための旅立ちさせました。
その時に渡されたのがこの「5つの黄金法則が書かれた石版」と「金貨」でした。
その旅の中で、最初に私た金貨を2倍にするというのがこの旅で課された課題でした。
みなさんだったらどちらかを選べと言われたらどちらを選びますか?
多くの方が、お金の方が大事だと答えるかもしれません。
「魚をあげるか」「魚の釣り方を教えてあげるか」と言う話にもありますが、魚を渡すよりも、魚の釣り方を教える方がずっとためになると言うものです。
これを息子に教えてあげたかったのだと僕は解釈しました。
7つの知恵とかぶる部分もありますが、少しだけ抜粋して解説していきます。
5つの法則から学ぶべきこと
人によっては、投資の重要性は理解しているが、その投資のことをあまり理解せずに投資をしてしまってお金を減らしてしまうという話がよくあります。
そういった人に限ってこれらの法則に則っていないことが多い気がします。
- 欲をかいて途方もない金利がもらえる投資を出して飛んでしまった
- よくわからない物に投資してしまった
- 実際にお金を稼いだことのある人ではなく、営業マンに言われた商品を購入して損した
これらはこの法則を理解していれば絶対にやらないはずです。
現代は、バビロニアのように単純な世の中になっていなくて、むしろ複雑に見える部分もあります。
しかし、これらの法則をしっかり理解することでお金は増えてくれます。
労働の喜びを知ること
この本の結論として、労働の喜びを知るということが書かれております。
第七の知恵でも触れましたが、現代人は働くことにやりがいを求めない方も多くいます。
ではなくせっかく働くのだから、情熱を持って仕事に取り組み、大切な家族や他者のために働くべきだと書いてあります。
自分のために頑張るよりも他者のために頑張ることを生きがいにする方が頑張れるそうです。
一生懸命働きながら1/10貯金をする。これに尽きると話は終わりました。
感想
僕はこの本はなんども読み返しました。
内容はとても読みやすく言っていることはとても簡単です。
しかし、本質的なことまでは理解していないと感じたのと、これを完全に理解すればコツコツ努力していけば全体にお金持ちになれると思ったからです。
今世の中にあるお金の本はほとんどがノウハウの話な一方で、この本はかなり抽象的な話でした。
しかし、抽象的なあるのでいろんな解釈をできるのでそれが逆に面白いと思いました。
古典的名著なので、たくさんの経験をしながらその本質を理解できれば必ずお金持ちになれると確信しています。
僕なりの解釈で物語を読み解きましたが、いろんな解釈があっていいと思います。
漫画版もありますが、小説版でも読みやすいのでそちらの方がオススメです。
もし興味ある方は読んでみてください。
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