第二の教え:お金の流れの読み方を学ぶ
お金の勉強は、高層ビルの基礎のようなものだ。
お金持ちになるにはお金について勉強しなければならない。
金持ちは資産を手に入れる。
中流以下は負債を手に入れ、資産だと思い込む。
資産と負債の違いを知ることから

この上の図の損益計算書は、収入と支出をかく。
そして下の横長の箱は、バランスシートと呼ばれるもので、資産と負債を示す。
資産は私のポケットにお金を入れてくれるもの。
負債は私のポケットからお金を持っていくもの。
第三の教え:自分のビジネスを持つ
マクドナルドのビジネスが何かと質問されたらなんと答えるだろうか?
ほとんどの方はハンバーガーと答えるに違いない。
しかし、答えは不動産業である。
不動産を持つというということは、全国に不動産という資産を持つということだ。その資産を用いてハンバーガーを売っているというだけなのだ。ビジネスとは資産を元に展開するものなのだ。
だからあなたは働きながら節約をして、資産を買うことをしなくてはいけない。
例えば本当の資産とは以下のようのものだ、
- 自分がその場にいなくても収入を生み出すビジネス
- 株
- 債券
- 収入を生み出す不動産
- 手形・借用証書
- 音楽・書籍などの著作権、特許権
- その他、価値のあるのの、収入を生み出すもの、市場価値のある物品など
これらを会社で働きながら増やしていくことで、さらに多くの資産を買うことができ、そして多くのキャッシュフローを生む。
第四の教え:会社を持って節税するキャッシュフロー

この図は会社を作った場合、その会社が個人の損益計算書と賃借対照表とは別のところでどのように機能するのかを示したものだ。
金持ちと中流以下を分け、金持をはるかに有利な地位に立たせているのは、会社という法的な組織が持つ組織への知識だ。
金持から税金を取り立てるためにどのような手段を使ってこようと、金持はいつもそれを出し抜く策を見つける。結局中流から搾り取ることになった理由はここにある。
金持が頭の良いだけの連中を出し抜いたのは、学校では習わないお金の力を取得していたからだ。
ファイナンシャルIQという四つの専門的分野の知識を鍛えることができればお金持ちになれるかもしれない。
◯4つのファイナンシャルIQ
■会計力
数字を扱う能力で、賃借対照表や損益計算書といった財務諸表を読んで理解できる能力だ。この能力を鍛えればどんなビジネスにおいてもその強みと弱みを見極めることができる。
■投資力
「お金が作る科学」と呼び、これには戦略と方式が必要だ。想像力を持つ右脳を働かせる。
■市場の理解力
投資の基礎、すなわち投資に関する基本的な情報や、経済的側面に加えて、市場のテクニカルな側面、いわば人為的側面を知る必要がある。
■法律力
会計、投資、市場に関する専門的知識の周りを「会社」で殻で包むと、資産を大幅に増やすのに役に立つ。会社を持つことによって得られる税の優遇措置や、保護といったことに関する知識を持っている人間は、会社に勤めていたり、小さな事業を個人で営む人に比べて早く金持ちになれる。
第五の教え:金持ちはお金を作り出す
本書の内容を理解するために開発された「キャッシュフローゲーム」というものがある。これまでに世界中でこのゲームがされてきたが、ゲームでいち早くラットレースを抜けるのは数字を理解していて、お金の対して想像力を働かせることができる人だ。
お金を手に入れたが何をしたら良いかわからない人がいるが、現実世界でも同じだ。選択肢の幅を狭めることは、古い考え方に固執しているのと同じだ。
ゲームをしていると良いカードが来ないと不満をいう人がいる。そういう人たちは実生活でもひたすら待っている。一方でいいチャンスを引いてもそれがチャンスだとわからない人がいる。そのチャンスを生かしてお金を運用すればラットレースを抜けられるのにだ。
大抵の人は選択肢を一つしか思いつかない。「一生懸命働いてお金を作る」だ。
一つでも良いのだが、想像力を働かせてどうやったらお金を作り出せるのかを考えることが重要だ。
チャンスは自ら作り出すもので、もっとお金を作りたいと思っている人はファイナンシャルインテリジェンスを高めることは重要な意味を持つ。
第六の教え:お金のためではなく学ぶために働く
良い大学を卒業して、専門的な技術を身につけた人たちがお金に苦労しているという話をよく聞く。
こういう人たちは、大学を卒業さえすれば自動的にお金が儲かるのだと思っているがそうではない。
ほとんどの人がもう一つ技術を習得すれば収入を大幅に増やすことができる。
会計、投資、市場、法律という四つの分野の知識の技術を組み合わせればお金でお金を作ることが簡単にできるようになる。
いくら稼げるかではなく、学ぶために働きなさいとよく言う。特定の専門を選び、ラットレースにハマる前に、将来を見渡して、自分がどのような技術を身につけたいのかを決める必要がある。
給料をもらって、支払いをするというラットレースに一度ハマってしまうと抜けられなくなる。
人生の先の方まで見渡し、新しい技術を取得するような新しい仕事をやってみる。
貧乏父さんは専門を持つことを勧めたが、専門性を高めれば高めるほど身動きが取れなくなる。
短期的には収入が減るかもしれないが、専門にこだわらずいろいろなことをやってみてはどうだろうか?
必要な技術を学び教える
専門的な技術の中では、最も重要なのはセールスだ。つまり売る能力だ。その基本にあるのは、相手が顧客であれ従業員であれ、上司、配偶者、またこどもであれ、他人と意思を疎通させる能力だ。
高い教育を受けた父は、専門性を高めれば高めるほど深く罠に嵌っていった。その結果給料は上がったが選択肢は狭まった。父は追い出されて初めて自分の職業の弱さに気づいた。
それは怪我や病気をしてしまったために試合に出られなくなったプロスポーツ選手のようだ。
金持ち父さんは広く浅く知識を広め、自分よりも能力の高い人たちをチームを組み働かせることをした。
また、どちらの父も自分がもらいたければ「まず与える」を実行していた。「教えること」は彼らにとって与えることの一つだが、お金に関して与えることは両者で異なった。
■成功のために必要とされる主な管理スキル
- キャッシュフローの管理
- システムの管理
- 人間の管理
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